イタリア旅行で鉄道を使って移動したいと考えている方は多いのではないでしょうか。しかし、日本と異なる点も多いため、切符の買い方や乗車マナーに戸惑う方もいます。特に、言葉が分からない中での電車利用は不安を感じやすいものです。この記事では、イタリアの電車の基本から現地でのトラブル対策まで、旅行者が戸惑いやすいポイントを丁寧に解説します。安心してイタリアの鉄道旅を楽しむための情報を、わかりやすくまとめました。
イタリアの電車の乗り方を徹底解説

イタリアの電車を利用する際には、日本との違いを理解することが大切です。初めての方でもスムーズに利用できるよう、注意したいポイントを解説します。
日本との違いを知っておきたいポイント
イタリアの電車は、日本と比べてシンプルな点と独特なルールが混在しています。例えば、日本では改札口で自動改札機を通りますが、イタリアでは紙の切符に「刻印(コンバリダ こんばりだ)」を行う必要があります。改札自体がない場合も多く、この点が日本と大きく異なります。
また、時刻表の正確さにも違いがあります。日本の鉄道は時間に厳しく正確な運行が特徴ですが、イタリアでは列車の遅れや車両変更が日常的に発生します。こうした違いを知っておくことで、現地での戸惑いを減らすことができます。
切符の購入方法と種類
イタリアの鉄道切符には、紙の切符やデジタルチケットなどいくつか種類があります。主要な購入方法は以下の通りです。
- 駅の自動券売機(マッキネッタ まっきねった)
- 駅窓口(ビリエッテリア びりえってりあ)
- オンライン予約(ウェッブ うぇっぶ)
また切符の種類としては、長距離用の特急切符、近距離のローカル線切符、座席指定の有無などが選べます。旅行の行程に合わせて最適な切符を選びましょう。
切符への刻印方法と注意点
イタリアの鉄道で紙の切符を利用する場合、乗車前に「刻印(コンバリダ こんばりだ)」が必要です。刻印機はホームや改札付近に設置されています。切符を差し込み、日付と時刻が印字されていれば完了です。
もし刻印を忘れて乗車すると、検札の際に罰金(ムルタ むるた)の対象となるため注意が必要です。電子チケットの場合は刻印不要ですが、スマートフォンで表示できるよう準備しておきましょう。
駅での乗車準備とホームの探し方
駅構内では乗車する列車のホーム番号(ビナリオ びなりお)を確認することが大切です。ホーム番号は電光掲示板や案内表示で確認できます。特に、大きな駅ではホームが複数あり、乗り間違いのリスクも高いため、時間に余裕をもって行動しましょう。
また、駅構内のトイレ(バーニョ ばーにょ)は有料の場合が多いので、小銭の準備も忘れずに。ホームによってはエレベーターやエスカレーターが備わっていないこともあります。荷物が多い場合は、移動経路も事前にチェックしておくと安心です。
乗車中のマナーとルール
イタリアの電車内では、大声での会話や通話、足を座席に上げる行為は避けます。また、指定席では自分の席に正しく座り、自由席利用の場合も混雑時は譲り合いを心がけることが大切です。
さらに、車内での飲食は路線によって許可されていますが、ゴミは持ち帰るか車内のゴミ箱(チェスト けすと)に捨てましょう。治安面では、荷物の管理にも注意を払う必要があります。
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現地で迷わないためのイタリア鉄道利用ガイド

イタリア各地の鉄道会社や列車の種類を知っておくことで、現地での移動がよりスムーズになります。特徴や違いを把握し、自分にぴったりの利用方法を見つけましょう。
トレニタリアとイタロの違い
イタリア主要都市間を結ぶ鉄道会社には「トレニタリア(とれにたりあ)」と「イタロ(いたろ)」があります。それぞれの特徴を下記にまとめます。
鉄道会社 | 特徴 | 主な路線例 |
---|---|---|
トレニタリア | 国鉄、路線が豊富 | ローマ-フィレンツェ |
イタロ | 私鉄、特急中心 | ローマ-ミラノ |
イタロは主に高速列車に特化しており、トレニタリアは長距離からローカル線まで幅広く運行しています。希望する移動手段や時間に応じて選びましょう。
長距離列車とローカル列車の特徴
イタリアの鉄道には、長距離を走る「フレッチャロッサ(ふれっちゃろっさ)」や「イタロ」と、地域を結ぶローカル列車「レジョナーレ(れじょなーれ)」があります。
長距離列車は速度が速く、車内サービスも充実しています。一方、ローカル列車は停車駅が多いため、地方の小さな町に行く場合に便利です。ただし、本数や運行頻度が少ないこともあるので、事前の時刻表確認がおすすめです。
座席指定と自由席の選び方
座席指定(プレノタツィオーネ ぷれのたつぃおーね)付きの列車を選ぶと、混雑時も必ず座れる安心感があります。特急や長距離路線では座席指定が基本となっており、予約時に座席番号が記載されます。
一方、ローカル列車は自由席(ポスト・リーベロ ぽすと・りーべろ)が多く、混雑時には座れない可能性もあります。快適に移動したい場合は、早めに駅に到着しておくと良いでしょう。
車内設備とサービスの活用法
イタリアの長距離列車には、Wi-Fi(うぃーふぁい)や電源コンセント(ぷりぜ)など、便利な設備が用意されています。座席クラスによってもサービスが異なるため、予約時に確認しましょう。
- 一等車(ぷりま・くらっせ):広めの座席、軽食やドリンクサービス
- 二等車(せこんだ・くらっせ):標準的な座席、飲食は有料販売
また、トイレや荷物収納スペースも車両ごとに設けられています。快適な旅のため、事前に設備をチェックしておくと安心です。
荷物の管理と置き場所
大きな荷物は車両入口付近のラック(ぱるた・ばがーり)や座席上の荷棚(ぷりえーる・ばがーり)に置きます。貴重品は座席のそばに置くなど、自己管理を徹底しましょう。
混雑時には荷物の置き場所が限られる場合があるため、小さめのスーツケースやバッグを選ぶのもおすすめです。また、駅ホームや車内での置き引きも発生しやすいので、目を離さないよう注意してください。
切符の購入から下車までの流れ

イタリア鉄道の利用は、切符の購入から乗車、下車まで一連の流れを理解しておくことでスムーズな移動が可能です。ここでは、各ステップの具体的な手順を紹介します。
自動券売機と窓口での購入手順
自動券売機(まっきねった)は操作が簡単で、英語表示にも対応しています。目的地、日時、人数を選択し、現金またはクレジットカードで支払います。
窓口(びりえってりあ)では、行き先や希望の列車タイプを伝えましょう。下記のような簡単なイタリア語フレーズを使うとスムーズです。
- 「ローマまで一枚ください」(うな・びりえっと・ぺる・ろーま・ぺるふぁぼーれ)
券売機と窓口のどちらも混雑する場合があるので、余裕をもって購入することをおすすめします。
オンライン予約の使い方とメリット
オンライン予約(うぇっぶ・りぜるば)を利用すると、事前に座席指定や割引チケットの購入が可能です。公式サイトやアプリで希望の日時、路線を選び、支払い後に表示されるQRコードやPDFチケットをスマートフォンで提示します。
メリットは、混雑時でも確実に切符を入手できる点や、時期によって格安チケットが手に入ることです。ただし、現地到着後にネット環境が必要になるため、通信手段も準備しておきましょう。
電光掲示板でのホーム確認方法
駅に到着したら、電光掲示板(たぼろーね・えれっとろにこ)で自分が乗る列車のホーム番号を確認します。掲示板には出発時刻、行き先、ホーム番号が表示されます。
- 「BINARIO(びなりお)」:ホーム番号
- 「PARTENZA(ぱるてんつぁ)」:出発
列車が直前でホーム変更することもあるため、掲示板はこまめにチェックしましょう。大きな駅ほど構内の移動に時間がかかるので、早めの行動が大切です。
乗車時の検札とチケット提示
乗車中には車掌(かぽ・とれーの)が検札(こんとろっろ)に来ます。紙切符の場合は刻印済みか確認されるため、すぐに提示できるように用意しておきましょう。
スマートフォンの電子チケットは、画面を明るくしてQRコードまたは予約番号を見せます。検札を受けない場合もありますが、突然のチェックに慌てないよう準備しましょう。
下車時の注意点と出口の探し方
目的地に着いたら、早めに荷物を準備して下車します。大きな駅では複数の出口(うしーた)があるため、目的地に近い出口を駅の案内図や標識で確認しましょう。
特に地方都市の小さな駅では、改札がない場合も多いです。また、夜遅い時間は人通りが少なくなるため、安全なルートを選ぶことが大切です。
イタリア電車利用時によくある疑問とトラブル対策

イタリアの鉄道を利用する際には、日本とは異なる点で戸惑うことや、トラブルに遭遇することもあります。事前に知っておくことで、慌てずに対応できるようになります。
主要駅ごとの特徴と便利な使い方
イタリアの主要駅は規模が大きく、サービスも多様です。たとえば、ローマ・テルミニ駅(ろーま・てるみに)はショッピングモールや飲食店、荷物預かり所(でぽじーと・ばがーり)が充実しています。
一方、フィレンツェ・サンタマリアノヴェッラ駅(ふぃれんつぇ・さんたまりあのべっら)は観光スポットへのアクセスが良く、観光案内所(うふぃーちょ・いんふぉるまつぃおーに)もあります。駅ごとの特徴を事前に調べておくと、乗り換えや観光も効率的に進められます。
遅延や運休が発生した場合の対応
イタリアでは列車の遅延(りたるど)や運休(あんなっらーと)も珍しくありません。遅延時は駅の電光掲示板で最新情報を確認し、必要に応じて駅員(ふんつぃおなーりお)に相談しましょう。
運休の場合は、次の列車や代替バス(あうとぶす)が案内されることもあります。旅行中の予定が詰まっている場合は、事前に余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。
罰金を避けるためのポイント
イタリア鉄道利用で最も注意したいのが、切符の刻印忘れや無賃乗車による罰金(むるた)です。検札時に不備があると、その場で高額な支払いが発生します。主な注意点は下記の通りです。
- 紙切符は必ず刻印する
- 電子チケットはすぐに提示できるようにする
- 乗車前の切符購入を忘れない
こうした基本ルールを守ることで、トラブルを未然に防ぐことができます。
知っておきたいイタリア語フレーズ
現地でのやりとりをスムーズにするため、鉄道利用時によく使うイタリア語フレーズを覚えておくと安心です。
シーン | フレーズ | 読み方 |
---|---|---|
切符を買う | “Un biglietto per Roma, per favore.” | うん びりえっと ぺる ろーま ぺる ふぁぼーれ |
ホームを聞く | “Qual è il binario?” | くわーれ え いる びなりお |
遅延を聞く | “Il treno è in ritardo?” | いる とれーの え いん りたるど |
こうした簡単なフレーズでも、現地の人とのコミュニケーションがスムーズになります。
女性や子連れの安心利用アドバイス
女性や子ども連れの方がイタリア鉄道を利用する際は、安全面や快適さに特に気を配ることが大切です。日中や比較的人が多い時間帯の利用を選び、車両内でもできるだけ人の多い場所に座ると安心です。
また、荷物を持つ際は貴重品を体から離さず、子どもからも目を離さないようにしましょう。主要駅にはファミリールームや多目的トイレが用意されている場合もあるため、事前に調べておくとさらに快適に過ごせます。
まとめ:イタリア電車の乗り方を知って快適な旅を楽しもう
イタリアの鉄道は、事前にルールやマナー、利用方法を知っておくことで、不安なく移動ができる便利な交通手段です。切符の購入や刻印、駅や車内でのポイントを押さえ、トラブル対策も万全にしておくと旅先でのストレスが大幅に減ります。
現地ならではの楽しみや発見もたくさん待っていますので、この記事の情報を参考に、イタリア各地を快適に移動しながら思い出に残る旅を実現してください。
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